ブロック塀 建築基準法違反の高さは何メートルだったか
大阪で起きた地震の影響で、小学校のブロック塀が崩れたのは、建築基準法違反が原因だったという。少なくとも自分が住むマンションでは、危険なブロック塀がないかを総安全点検することをおすすめします。建物そのものの耐震化は意識するが、ブロック塀までは意識がなかったのが倒壊した原因だったと思います。
■ 目次 ■
大阪地震は想定外規模
6月18日(月)午前7時58分に発生した最大震度6弱を記録した大阪北部地震は、通勤や通学の時間帯である平日の朝だったために、甚大な被害をもたらしました。
地震によって、倒壊した家に住んでいる方は、避難生活を余儀なくされ、不自由な生活を送られていることと思います。
日本は、地震大国です。いつ・どこで・どの程度の地震が発生するのかは誰も予想することはできません。交通網はマヒし、ガスなどの生活に欠かせないインフラの復旧も遅い状況にありました。
今回の大阪地震で、改めて自然の脅威を感じ、もしも自分の住んでいる地域で、大きな地震が起こったらと思うと「怖い」と感じました。
緊急地震速報が流れるも
私が住んでいるマンションでは、大きな地震がくるとインターフォンから「ウイーン、ウイーン、ウイーン、地震がきます。地震がきます。」と緊急地震速報が流れます。もちろん管理費から「地震速報保守費」が計上されていますけどね。
めったに流れない「緊急地震速報」ですが、いざ流れると、ドキっとしてガスの火を止めて、安全な場所に移動するわけですが、この時点では、まだ地震の発生場所や震度までは分かりません。
「緊急地震速報」が流れたからと言って、地震そのものを止められるわけではありません。しかし、事前に地震が来ることが分かることで、心の準備ができることはよいことだと思っています。
そう考えると、「地震速報保守費」もムダではないのだと感じました。今回の大きな地震の場合、「緊急地震速報」から警告音が流れてから、実際の地震がくるまでの時間が長かったので、ドキドキ時間も長く感じました。
ブロック塀の高さは何メートル
建築基準法とは、国民の生命や健康・財産の保護を図ることを目的とした建築物の構造基準を定めた法律です。
簡単に言ってしまうと、建築物を建てる場合において、最低限守らないといけないと定められている法律です。
建築基準法で定めるブロック塀の最大の高さは、地盤面より2.2メートルと定められています。つまり2.2メートル以下の高さにしないと建築基準法違反となります。
さらに、ブロックの厚さも、塀の高さが2メートル以下の場合は、12センチメートル以上とし、2.2メートル以下の場合は、15センチメートル以上と定められています。
ブロック塀が、風や地震で倒れないようにするために、ブロック塀の高さが1.2メートルを超えるときには、長さ3.4メートル以内ごとに「控え壁」という基礎と塀を作ることになっています。
今回崩れた小学校のブロック塀の高さは、3・5メートルもの高さがあり、しかも強度を高めるために必要な「控え壁」もなかったのだと言うから、明らかに建築基準法違反です。
地震によるブロック塀の倒壊は、天災なのではなく、人災なのではないでしょうか。地震の来た時間が、もう少し遅くて通学のピークだったら、もっと大勢の犠牲者が出ていたのかもしれません。
ブロック塀を設置したのは誰?
ブロック塀が設置してあったのは、プールに面した道路側であった。恐らくプール授業の様子を外部の人間から覗かれないようにと高いブロック塀が建て増しされたのだと推測されます。
ここで問題なのは、プール面のブロック塀を建て増ししたのは誰なのかが問われます。まさか先生が建て増したのか、それとも建設業者に依頼して建て増ししたのか。
建設業者が建て増ししたのであれば、建築基準法を知らないわけはないし、建築基準法違反と分かっていて、依頼主である学校側の希望する高さまで建て増しをしたのだろうか。
ニュースの映像を見た限り、ブロック塀には、木や雲の絵が描かれていました。まさか学校の卒業制作として小学生が描いたわけではないと思いますが、この通路が小学校への通学路だったとは。心が痛みます。
お住まいのマンションの総安全点検を
大阪に限らず、お住まいの地域でも地震が起こらないとも限りません。
マンションの敷地内をくまなく安全点検をして、ブロック塀に限らず地震が起きた時でも被害がないまたは少ないように対策をしておくことが必要だと思います。
ブロック塀が使われているのは、駐車場・庭園や敷地境界などの外構部分に多いです。この機会に、お住まいのマンションを総安全点検されることをおすすめします。
全国でブロック塀撤去の動き
大阪の小学校で起きたブロック塀倒壊の影響を受けて、全国でブロック塀を撤去する動きになっています。
文部科学省から、平成30年6月19日付で、「学校におけるブロック塀等の安全について(通知)」の通知が行われ、全国の学校でブロック塀の安全点検が求められています。
学校に限らず、都立国立高(国立市)のプール棟などでも、ブロック塀を撤去する動きとなっています。
あとがき
いつ地震が発生するのかは誰にも分かりません。丈夫なマンションであったとしても倒壊する危険性がゼロとは言い切れません。大阪で起こったブロック塀の倒壊事故は、危険な部分はないのかを総点検するよいきっかけなのではないでしょうか。
「ちかづかないほうがよいかべ」として、子供に向けてイラスト入りで分かりやすく説明があります。子供だけでなく、大人にとっても分かりやすいです。
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